『The Elements: Air/Water Part 1』は、以前のプロジェクトとの関連性があるとはいえ、マイロウィッツによる革新的カラー作品からの概念的な出発を示すものである。以前の彼の作品と同様、『The Elements』を構成する新しいビデオ
および写真作品は、場所・光・空間を描写している。だが彼は、この重要なテーマに対し伝統的な技法は適切でないと感じている。空気・水・土・火という四大元素の現象を考察する上で、マイロウィッツは「現象そのもののパワーを視覚的体験として再現することが課題だ」と述べる。彼は、水平線と深みのある空間の錯覚から離れることにより、この課題を表現しようとしている。これらの新作は、作品のスケールの大きさとあわせて、鑑賞者がイメージの中へと踏み込み、その元素の中で「そこにいる」というより完全な感覚体験を提供できるような平面性をもつ。アーティストはすでにFire/Earth、Earth/Waterの映像作品を撮り終え、Air/Earth、Water/Fire、Fire/Airの関連性について作品制作を続ける予定である。
作家プロフィール
ジョエル・マイロウィッツ / Joel Meyerowitz
受賞歴をもつ写真家ジョエル・マイロウィッツの作品は、世界350以上の美術館およびギャラリーにおける展示で紹介されてきた。カラー写真の古典といわれる彼の最初の写真集『Cape Light』をはじめ、マイロウィッツは、『Bystander: A History of Street Photography』、『Tuscany』を含むその他15の書籍を発表。マイロウィッツは、ワールド・トレード・センターの記録写真作品をもって第8回ヴェニス・ビエンナーレ建築展に米国代表として招待される。『Aftermath』と名付けられた歴史的価値をもつワールド・トレード・センターの記録写真は、同時多発テロから5年後の2006年9月11日にPhaidonより出版。同写真集の完全版が2009年春にPhaidonより出版予定である。マイロウィッツは、グッゲンハイムの特別研究員であり、NEAおよびNEH受賞者。
彼の作品は、the Amon Carter Museum、Boston Museum of Fine Art、Centre Pompidou(フランス)、International Center of Photography(ニューヨーク)、The Metropolitan Museum of Art、Museum of Modern Art、Stedelijk Museum(アムステルダム)、The Whitney Museum of American Artのほか多数の美術館に収蔵されている。マイロウィッツの35mmカメラを使用したストリート写真から、大判カメラの使用への変遷を追った120の作品からなる国際的な巡回展『Out of the Ordinary 1970-1980』は、2006年フランス・パリのJeu de Paumeから始まり、現在ベルギー・シャルルロワのthe Musee de la Photographieにて2008年1月18日から5月5日まで展示中。
本展に伴い、1000部限定の企画展カタログが発売されます。